癒やしスポット散策記 ― 京都府立陶板名画の庭―

お散歩しよう!
癒やしスポット散策記、第一弾は北山駅から徒歩1分の「京都府立陶板名画の庭」。
下鴨アカデミーからは徒歩で約20分、京都府立植物園を越えた先にある静かでくつろげる絵画庭園だ。安藤忠雄が設計した屋外庭園の中に、陶板名画が8点並ぶ。
打ちっぱなしのコンクリートと鉄骨フレーム、そしてガラス。人工的なものに囲まれた空間でありながら、植物園から聞こえてくる木々のざわめきと庭園内を流れる水の音が重なり、不思議と心地よい時間が流れている。本来なら屋外で鑑賞することなどできない名画を、自然光の下でゆったりと眺めることができるのは、なんとも贅沢な体験だ。
ほっとする時間を探しに
スロープと階段を巡りながら、さまざまな角度や高さから作品を眺められるのも魅力の一つ。ふと振り返ったとき、ちらりと視線を向けたとき、その瞬間の光や角度によって、作品はまた違った表情を見せてくれる。
中でも圧倒されたのは《最後の審判》。ミケランジェロの代表作であるこの作品は、ほぼ原寸大で再現されている。最下層から見上げると、上部が見えないほどの大きさで、その迫力に思わず息をのむ。中段、上段へと上がっていくにつれて、次第に全体像が見えてくる。三層構造の空間だからこそ、視点を変えながら何度でも楽しめるのだ。
名画を眺め、水の音を聞きながら歩く時間は、思った以上に静かで豊かなもの。気がつけば、来たときよりも少しだけ心が軽くなっている。そんな場所を、これからも一緒に見つけていきたい。


