下鴨アカデミーが目指すこと ヨーロッパの大学寮の歴史をふまえ[1]

全人格教育 Integral Education
下鴨アカデミーという学生寮が、1964年に欧米人の初代スタッフたちの手によって京都下鴨に現れた時から、ただの寝泊まりの下宿ではありませんでした。これは現在、学生会館と名乗るようになっても変わりません。
そこにはヨーロッパ中世の大学の成立起源にまでさかのぼる理念があります。ボローニャ、パリ、オックスフォード大学など初期の大学でそうであったように、現在も大学生は各地から京都へ集まり、住居はもちろん、秩序ある生活の質を保つこと、学問的形成と人格形成との調和をかなえる暖かな施設を必要としています。
人を育てる寮生活・未来へつながる日常
当然、大学教育により知識は豊かになりますが、「何を知っているか」だけではなく、同時に「どのような人間になるか」を大切にして、スタッフや他の寮生たちと関わり、講演会、勉強会、人間学的講座の開設などによって、大学での学びをサポートしたり、意見交換の場を設けたりします。あるいはそれぞれがプレゼンテーションの練習ができるよう、団らんの機会を設定し、気心の知れた間柄の中で、知らず知らずのうちに、しっかりと発表、発言できるトレーニングを繰り返して行きます。
さらに生活自体のサポートにより、整った食事の提供はもちろん、段取りの良い片付けの仕方、衣類の洗濯、居室や施設を衛生的に保つ掃除の習慣、整理整頓、人に好印象を与える身だしなみなど、女性の特質も踏まえてオリエンテーションされます。下鴨アカデミーは家庭の代わりとなり、社会に出る大切な準備期間を共に過ごしながら、多くを学ぶチャンスを提供するのです。

初期の寮生とスタッフ

純日本家屋にて下鴨アカデミーがスタート:1964年



